NHKの報道番組で長年活躍し、優しい声と落ち着いた佇まいで多
くの視聴者に信頼されてきたアナウンサー、井上あさひ。岡山県
出身というルーツをもつ彼女は、報道だけでなく歴史番組の司会
にも挑戦し、その確かな語り口で深い知識と人間性を感じさせます
本記事では、彼女のバックグラウンド、キャリアの転機、そして
彼女らしさを支える“信条”に迫ります。

 

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井上あさひプロフイール

名前 井上あさひ(いのうえ・あさひ)
生年月日 1981年7月17日(44歳)
出身地 岡山県玉野市
学歴 岡山高校→お茶の水女子大学教育学部卒業
勤務局 NHK岡山放送局
部署 コンテンツセンター
活動期間 2004年-
ジャンル 報道、教養番組
職 歴 鳥取放送局(2004年6月-2006年3月)

広島放送局(2006年4月-2009年3月)

東京アナウンス室(2009年4月-2015年3月)

京都放送局(2015年4月-2017年3月)

東京アナウンス室(2017年4月-2025年3月)

岡山放送局(2025年4月-)

その他 鳥取放送局、広島放送局で地上デジタル放送推進大使を務めました。

清楚で知性あふれるNHKの顔。井上あさひアナの魅力

NHKのアナウンサーと聞いて、真っ先に名前が思い浮かぶ方の一人が、井上あさひさんです。

落ち着いた声と丁寧な語り口、そして視聴者にまっすぐ寄り添うような姿勢。

毎日ニュースを見る私にとって、井上さんは「信頼できる声」の象徴と言っても

過言ではありません。

今回は、そんな井上あさひアナウンサーの魅力を、彼女のルーツから現在の活躍まで、

ゆっくり深く掘り下げていきたいと思います。

幼少期とルーツ:岡山・玉野で育まれた感性

井上あさひさんは、岡山県玉野市の生まれ。

海に囲まれ、穏やかな時間が流れる町で育ったというエピソードを知ったとき、

「あの落ち着いた雰囲気はここから来ているのかも」と妙に納得してしまいました

自然豊かな環境で育った人は、どこかゆとりを持った空気を身にまとっているものですが、

井上さんにもまさにその“ゆとり”が感じられます。

幼い頃から「アナウンサーになりたい」と口にしていたという話も印象的です。

一般的な子どもなら、アイドルやスポーツ選手に憧れる年齢で、ニュースの

語り手という落ち着いた職業を夢見ていたというのは、やはり彼女らしいと

感じます。誠実で、芯がある。その土台は、この幼少期からすでに作られていたのだと思います。

岡山県玉野市で育った井上あさひのルーツ

井上アナは岡山県玉野市の出身。瀬戸内海を望む穏やかな町で育ち、自然に囲まれた環境で

のびのびと過ごしてきたと言われています。

視聴者から「落ち着いている」「気持ちが安らぐ」と言われる語り口は、この穏やかな環境に

ルーツがあるのかもしれません。

幼少期からアナウンサーを夢見た理由

井上アナは、幼い頃からアナウンサーに憧れていたそうです。

テレビでニュースを見ながら「はっきりと丁寧に伝える姿」に魅力を感じたことが

きっかけだったそうです。

子どもの頃に抱いた夢をそのまま実現した、まさに“想いを貫いた人”でもあります。

大学時代の経験とNHKアナウンサーを志した背景

学生時代は言葉に関わる経験を重ね、話し方や伝え方への興味を深めていった井上アナ。

どんなテーマでも丁寧に調べ、視聴者にもわかりやすく伝えるスタイルは、この頃から

磨かれていったのだと感じられます。

NHKへの歩み:鳥取・広島で培われた“寄り添う力”

井上さん、大学卒業後、アナウンサーとしてNHKに入局しました。

初任地は地方局で、ニュースだけでなくイベント司会など多岐にわたる仕事を経験しました。

地方局の仕事というのは、視聴者との距離が近く、取材も泥臭く、そして人の生活に

深く入り込むものです。

大きな事件や政治ニュースよりも、地域の人の悩みや願い、生活の温度に触れる機会が

圧倒的に多いのが特徴ですね。

井上さんの語りに「優しさ」や「寄り添う感じ」がにじみ出るのは、この時期の経験が

大きいのではないでしょうか。

人々の喜びも悲しみも、時に涙ながらに取材し、言葉として伝えていく。そこから自然と

身についた“言葉の温度”が、全国放送に行ってもなお輝き続けているように思えるのです。

広島時代は、地元の伝統文化や歴史、過去の出来事に触れる機会も多かったようで、

のちに「歴史秘話ヒストリア」を担当する際の土台にもなっているのでは、と個人的に

感じています。

鳥取・広島で培った「視聴者に寄り添う力」

井上アナはNHK入局後、鳥取や広島といった地方局でキャリアをスタートさせました。

地方局の仕事は、地域住民との距離が近く、生活に密着したニュースを丁寧に伝える

責任があります。

地元の声を直接取材する
地域の課題を丁寧に伝える
視聴者の生活に寄り添うニュースを届ける

こうした経験が、井上アナの「人に寄り添う語り」を育て、後の全国放送での活躍に

しっかりとつながっていきます。

 

全国放送での飛躍:報道の顔としての信頼感

東京アナウンス室への異動で、井上さんの存在は一気に全国区へ。

「ニュースウオッチ9」、そして「ニュースきょう一日」など、NHKの中でも特に信頼性が

求められる時間帯のニュースを任され、まさに“NHKの顔”と呼べる立場に立ちます。

報道の現場では、ただ原稿を読むだけでは務まりません。

重大なニュースが飛び込んだとき、動揺してはいけない。

時には悲しい出来事を伝えなければならない。

誤解が生まれないよう、丁寧に言葉を選ばなければならない。

そんな状況でも、井上さんは常に落ち着き、視聴者に必要な情報を正確に、しかし冷たく

ならないように伝えてくれます。

この“冷静さと温かさの絶妙なバランス”は、多くのアナウンサーの中でも特に秀でている

部分だと感じます。

あるニュースで厳しい表情を見せたかと思えば、次の話題ではふわりと微笑む。

その自然な切り替え方に、「本当にプロだなぁ」と感嘆したことが何度もあります。

歴史番組への挑戦:『歴史秘話ヒストリア』で見せた新たな一面

井上さんといえば、『歴史秘話ヒストリア』の司会も外せません。

報道とは違い、歴史の人物に寄り添い、時にドラマのように語ることが求められるジャンル。

最初は「意外だな」と思ったのですが、実際に見てみると、彼女の落ち着いた声が驚くほど

物語にマッチしていました。

歴史番組というと堅いイメージがありますが、井上さんの語りは柔らかく、視聴者を優しく

誘導してくれるような感覚があります。

「知らなかった歴史だけれど、ちょっと知ってみたい」、そんな気持ちに自然となれる

語りなのです

また、歴史に対して「難しい」と感じる人にも寄り添う姿勢が、番組全体をより見やすい

ものにしていました

これは、井上さん自身が一度“歴史に苦手意識があった”というバックグラウンドも影響

しているのかもしれません。

苦手だった立場を経験しているからこそ、視聴者の気持ちに寄り添える。

それが、彼女の魅力のひとつだと感じます。

パーソナル:自然体で誠実、そして静かな芯の強さ

画面の向こうから伝わるのは、派手さとは無縁の品の良さ。そして、言葉を選ぶ慎重さ。

井上さんの魅力は、飾り気のなさと、そこに宿る“静かな芯の強さ”にあると思います。

アナウンサーという仕事は、見た目や声が注目されがちですが、実際には「精神力」が

大きくものを言う職業です。

突発的なニュースに冷静に対応しなければならない。

時には辛い事件を伝えながら、自らの感情を抑えなければならない。

視聴者の信頼を裏切らないための責任もある。

そんな中でも、井上さんはいつも自然体で、無理のない笑顔を見せ、丁寧な言葉を選び、

視聴者に寄り添い続けます。その姿勢には、長年積み重ねてきた経験と彼女ならではの

誠実さがにじみ出ています。

世代を超えて愛される理由:安心感そのものの存在

若い世代からは「聞きやすい」「落ち着く」。

中年や高齢の世代からは「信頼できる」「安心感がある」。

世代を問わず支持されるアナウンサーというのは、実はそう多くありません。

井上さんがこれほど幅広い層から愛されるのは、やはり“安心感”という大きな

魅力があるからだと思います。

どんな日でも、井上さんの声を聞くと気持ちが少しほぐれ、ニュースを落ち着いて

受け止められる。

これは、情報が溢れる時代において、非常に大切な価値です。

まとめ

井上あさひさんは、清楚で知的、そして何より誠実。

報道番組では確かな情報を届け、歴史番組では物語に寄り添い、どんな場面でも

“視聴者のために言葉を紡ぐ”という姿勢を崩さない。

それはまさに、時代が移り変わっても必要とされる、数少ないアナウンサー像の

ひとつだと思います。

これからも、井上さんの落ち着いた声が、毎日の暮らしにそっと寄り添い続けて

くれることを願っています。