バレーボール男子日本代表が世界の強豪と互角に渡り合う今、
中心にいるのが石川祐希西田有志――2人の絶対的エース。
冷静な判断と洗練された技術を持つ石川一撃必殺のパワーで
流れを変える西田。まったく異なるプレースタイルでありつつ
互いを補完し合い、チームをより強くしている存在です。
今回はこの2人の比較から、日本代表の攻撃力の進化を読み解きます。

 

二人のプロフイール

名前 石川祐希(いしかわ・ゆうき) 西田有志(にしだ・ゆうじ)
生年月日 1995年12月11日(29歳) 2000年1月30日(25歳)
出身地 愛知県岡崎市 三重県いなべ市
身長 / 体重 192cm / 84kg 186cm / 82kg
最高到達点 351cm(スパイク)  350cm(スパイク)
ポジション アウトサイドヒッター オポジット(サウスポー)
所属クラブ Power Volley Milano(イタリア) OSAKA BLUTEON(大阪ブルテオン)
代表歴 2014年〜日本代表/2021年よりキャプテン 2018年〜日本代表
学歴 中央大学卒(在学中にセリエA初挑戦) 海星高校卒(高校卒業後すぐプロへ)

 

タイプの異なる“Wエース”

● 石川祐希は「理性的で緻密」なプレーヤー。

的確な状況判断とクレバーな配球対応が魅力で、ブロックアウトやフェイントも

自在に操ります。


● 一方の西田有志は「爆発的なパワーと感性」の選手。

サウスポーから放たれる左腕スパイクは圧倒的な破壊力を誇り、“決めてほしい場面”での

頼もしさは抜群です。

 

石川祐希:理論派エース

  • 国際経験が豊富(イタリア5年以上)

  • 状況判断・技術・冷静な配球対応が武器

  • キャプテンとしてチーム全体を見渡す視点を持つ

西田有志:感性派エース

  • 左利きの強烈なジャンプスパイクが魅力

  • 勢いのあるプレーと熱いガッツでチームを鼓舞

  • チャンスボールでの“決定力”は世界屈指

 

“違い”がチームに生む相乗効果

  • 石川が流れを整え、西田が流れを変える

  • 冷静と情熱のバランスで、相手にとって読みづらい攻撃陣

  • お互いに刺激を与え合う関係性が、進化の原動力に

石川選手コメント

「西田は自分にないものをたくさん持っている。同じエースとして互いを高め合っていければ」

西田選手コメント

「石川さんのように安定感のあるプレーができるようになりたい。一緒に戦うことで学ぶことが多いです」

 

国際舞台での経験値

石川は2014年からイタリアのトップリーグでプレーし、世界の強豪選手と日々対峙

しています。その経験が「冷静な判断力」や「リーダーとしての統率力」に表れています

長年の海外経験が“安定感”を支える


西田も2021年にイタリア挑戦を経験し、現在は再び日本でプレー中。

石川ほど長くはないものの、世界レベルのプレー経験は十分です。

国内外で培った“勝負強さ”が光る

 

パリ五輪後の今“二人で挑んだその先に”

石川祐希と西田有志――日本男子バレーボールを牽引してきたWエースは、

パリ2024で確かな存在感を示しました。

結果は8強(7位)で終わったものの、特に石川選手は準々決勝イタリア戦で32得点を叩き出し

4回のマッチポイントまで手にする大活躍 。

西田有志選手も22得点と好成績を残し、「爆発力」でチームを支えました

このWエースが日本代表の攻撃を支える最大の武器。

それぞれが“個”でありながら、“チーム”の一部として噛み合う姿は、世界のファンにも

注目されています。

「打つべきときに打ち、引くときに引く」――それができる2人が並んだ今、悲願のメダルが

現実味を帯びています。

 

まとめ 

石川選手にシューズをプレゼントされた少年、一生の思い出ですね。

号泣している姿にもらい泣きしてしまいました。

彼の優しさが、とても素敵です❣

 

石川祐希と西田有志。異なる魅力を持った2人が、今の日本男子バレーを象徴する存在です。

どちらか一方ではなく、「2人で1つのエース」――このWエース体制こそが、

日本代表が世界と戦うための“最強の布陣”といえるでしょう。