ニュースの一言一言に重みを感じさせる声。
一橋忠之・NHKアナウンサー。数多くの報道番組でキャスター
を務め、冷静沈着な語り口で視聴者の信頼を築いて来ました。
彼が立つのは、単なる「読み手」ではなく、「真実を伝える」
責任の現場です。
NHK首都圏開票速報 一橋忠之アナ pic.twitter.com/rSShESQkdB
— _Shifttrr (@_Shifttrr) July 20, 2025
一橋忠之プロフイール
| 名前 | 一橋忠之(いちはし・ただゆき) | 
| 生年月日 | 1976年9月17日(49歳) | 
| 出身地 | 東京都足立区 | 
| 血液型 | O型 | 
| 愛称 | イッチー | 
| 大学 | 慶應義塾大学経済学部卒業 | 
| 勤務局 | NHK放送センター | 
| 部署 | 東京アナウンス室 | 
| 入局 | 1999年4月1日 | 
| ジャンル | スポーツ、地域 | 
職歴
盛岡放送局→東京アナウンス室→京都放送局→東京アナウンス室→福岡放送局
→東京アナウンス室
言葉で信頼を築く――NHKアナウンサー・一橋忠之の報道現場
静かな声に宿る信念
「ニュースは生きた現実です。だからこそ、伝える人間が誠実でなければならない。」
そう語るのは、NHKアナウンサー・一橋忠之(いちはし・ただゆき)。
その落ち着いた語り口と、確かな言葉選びで視聴者から厚い信頼を得てきた。
1999年の入局以来、地方局から全国放送、スポーツ中継、報道番組と幅広い現場を経験し、今やNHK報道の“安定感”を象徴する存在となっている。
地方から始まった「現場主義」
一橋アナのキャリアは、盛岡放送局から始まった。
1999年、NHK入局直後に配属された岩手の地で、地域のニュースや災害報道に立ち会いながら、現場感覚を身につけていった。
「被災地で取材したとき、カメラの前で“言葉が出なかった”経験がありました。
でもその沈黙こそが現実を語っていた。あの時から、“伝えるとは何か”を考えるようになりました。」
地方の空気を肌で感じた経験が、後の報道スタイルの原点となった。
スポーツ報道で磨いた臨場感
2000年代後半、一橋アナは東京アナウンス室へ異動。
『つながるテレビ@ヒューマン』(2006〜2007)、『土曜スポーツタイム』(2007〜2011)など、全国放送のスポーツ報道を担当しました。
北京オリンピックや2010年FIFAワールドカップ南アフリカ大会でも、現地リポートやスタジオ進行を担当。
生放送ならではの緊張感の中で、選手の表情や会場の熱気を的確に伝える力を培った。
「スポーツは“結果”だけでなく、“過程”に人の思いが詰まっています。
その背景まで伝えられるアナウンサーでありたいですね。」
京都・福岡で見つめた“地域のリアル”
2012年からは京都放送局で『ニュース610 京いちにち』のキャスターを務め、地域の課題を身近な視点で伝えた。
そして2021年春、福岡放送局へ。平日夕方の情報番組『ロクいち!福岡』のメインキャスターに就任する。
「視聴者が1日の終わりに“安心して見られるニュース”を届けたい」と語り、地域の暮らしや経済を丁寧に掘り下げる姿勢が支持を集めた。
番組では災害報道から地域の話題まで幅広く取り上げ、視聴者の声に耳を傾けながらニュースを紡いできた。
「地方での経験は、報道の“原点”そのものです。
現場で出会う言葉のひとつひとつに、人の生活がある。
そのリアリティを全国に伝えるのが、公共放送の役割だと思います。」
首都圏ネットワークへ――再び全国へ発信
2025年4月、一橋アナは東京アナウンス室に復帰。
『首都圏ネットワーク』(NHK総合・東京)のキャスターに就任した。
地域密着の経験を積んだ上で、今度は首都圏から全国へ、社会の“いま”を伝える立場に立つ。
政治・経済ニュースに加え、災害や気象、社会課題など幅広いテーマをカバー。
生放送での判断力と、冷静な言葉選びにより、番組の信頼感を支えている。
「情報があふれる時代だからこそ、“信頼できる言葉”を届けることが大切です。
ニュースは数字や映像の積み重ねではなく、人の現実そのものです。」
一橋忠之という「声」の重み
アナウンス技術の巧みさよりも、誠実さと正確さで勝負する一橋アナ。
その語りには、地方での取材経験、スポーツ報道での臨場感、そして地域と向き合った時間のすべてが滲む。
派手さはない。しかし、確実に視聴者の心を掴む“安心の声”。
それこそが、一橋忠之というアナウンサーの存在意義だ。
「ニュースを読むのではなく、伝える。
その姿勢だけは、これからも変わりません。」
🗂️ 主な担当番組履歴
| 期間 | 番組名 | 役割 | 
|---|---|---|
| 1999〜2003 | NHK盛岡放送局(『おばんですいわて』など) | リポーター・キャスター | 
| 2006〜2007 | 『つながるテレビ@ヒューマン』 | スポーツキャスター | 
| 2007〜2011 | 『土曜スポーツタイム』 | メインキャスター | 
| 2008・2010 | オリンピック・W杯中継 | スタジオ進行・実況 | 
| 2012〜2015 | 『ニュース610 京いちにち』(NHK京都) | キャスター | 
| 2015〜2020 | 『ニュースウオッチ9』(NHK総合) | スポーツ担当・ニュースリーダー | 
| 2021〜2025 | 『ロクいち!福岡』(NHK福岡) | メインキャスター | 
| 2025〜現在 | 『首都圏ネットワーク』(NHK総合) | 総合司会・キャスター | 
まとめ
一橋忠之の歩みは、華やかな経歴ではなく、報道現場の積み重ねそのものです。
彼の声は、ニュースの緊張を和らげ、事実の重さを伝える。
“伝える”という行為の根底にあるのは、人への誠実さである。
そして今日も、一橋アナはスタジオで静かに原稿を読み上げる。
そこには、25年を超える報道の重みと、「言葉に責任を持つ」という覚悟が宿っている。






